KSAinfo01

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KSA International Info

'00.01 No.01

新製品のご紹介

　冬は風邪などの感染病が流行する季節です。住まいやオフィスの空気清浄をすることで風邪を予防することができます。そのためのエッセンシャルオイルが新しく入荷しましたので、ご案内申し上げます。

ヨーロッパモミ Abies alba, A. pectinata	ヨーロッパではおなじみのクリスマスツリーに使われる木のエッセンシャルオイル。モミ科。主成分：リモネン、α-ピネン、カンフェン使用上の注意：3才以下の幼児の使用は避けて下さい。内服の際には使用量を少なくして下さい。
バルサムモミ Abies balsamea	モミ科。主成分：αおよびβ-ピネン、δ-3-カレン使用上の注意：3才以下の幼児の使用は避けて下さい。内服の際には使用量を少なくして下さい。
モロッコタンジー Tanacetum annuum	キク科。主成分：サビネン、カマズレン、カンファー、α-フェランドレン使用上の注意：7才以下の幼児の使用は避けて下さい。ホルモン依存性のガンの場合は使用を避けて下さい。前立腺のガンの場合も使用を避けて下さい。乳房症の場合も使用を避けて下さい。
タイムウォーター Thymus vulgaris	このタイムウォーターの原料はフランスの各々の地方から集められたもので、色々なケモタイプが含まれています。まさに多くの成分を含んだタイムの芳香蒸留水です。シソ科。
セージプチフィーユ Salvia officinalis	すでにカタログには出ていますが、シソ科であるセージはαおよびβ-ツヨンとカンファーが多く含まれているために、注意事項が多く使用制限があります。しかし、セージには一つの亜種があり、それは通常のものと違い葉が小さく、フランスの山々に分布しています。成分は1.8シネオールが多く、ケトン類の成分は微量であるため、安全に使えます。あまり採れないため、通常のセージより価格が高くなっています。

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寒い季節に役立つエッセンシャルオイルは･･･？

　最近、よくハーブキャンディーを店頭で見かけます。ハーブキャンディーには、殺菌作用のあるオイカリプトール（1.8シネオール）が含まれています。このオイカリプトールは豊富に含まれているエッセンシャルオイルもあります。上手な使い方であなたの健康管理や衛生面に役立ててみて下さい。
　まず、ディフューザー（拡散器）などを使って部屋やオフィス、玄関などの空気を清浄したり、また、少量のエッセンシャルオイルをディスペールと混ぜ、お湯や水などに乳化して、ハーブキャンディーのような飲み物としても楽しめます。その他、いろいろな使い方ができます。
　ペパーミントやコーンミントは、冬に多い鼻づまりに役立ちます。ディフューザーで少量使用したり、ティッシュやハンカチまたはマスクに数滴たらして、使用することもお薦めです。昔からヨーロッパでは、ミントの主成分であるメントールが染み込まれているティッシュペーパーが売られています。ただし、このエッセンシャルオイルは夜は使わないほうがよいでしょう。

ディスペール

　KSA International Info No.00号でご案内しました新製品のディスペールについては、その後、アロマトピア33、34号にも8ページにわたって詳しくご紹介致しました。日本のアロマテラピー業界で、エッセンシャルオイルを口に入れることに対して抵抗が強いにもかかわらず、おかげさまでディスペールの良さは徐々にご理解いただけているようです。アロマトピアにでた記事の別冊がありますので、ご希望の方にはお送り致します。レシピの例もいくつか掲載されていますのでご参照下さい。
　ディスペールは、エッセンシャルオイルが水に混ざらないので、乳化調整するために、開発されました。ディスペールを使うことにより、水の中に分散したエッセンシャルオイルはリポゾーム^*化し、均質性が増大し、生理活性が高まります。リポゾーム化したエッセンシャルオイルは、直接上皮細胞や粘膜と接触することがなくなるため、刺激が少なくなり、エッセンシャルオイルが直接皮膚や粘膜と接触するときに生じ得る副作用を減らします。
　また、ディスペールは毒性がなく自然の素材でできているため、天然の食品添加物として輸入されたエッセンシャルオイルをより安全に使用できます。
　当社は食品添加物として厚生省の許可を得たエッセンシャルオイルを取り扱っている国内で数少ない会社です。ディスペールを使用して、そのエッセンシャルオイルを料理や飲み物などに使って、今まで味わったことのない味をお楽しみ下さい。
　ディスペールはきっちり蓋を閉め、直射日光を避けて保存すれば、少なくとも5年間は安定した状態で保存ができます。
*リポゾーム（天然脂質）
　エッセンシャルオイルをものすごく小さい粒に分散させ、その粒を包み込み粒の外側に生じた微量電荷は、反発しあってくっつかないために、水と混ぜると安定した溶液になります。つまり、エッセンシャルオイルが表面に上がることはありません。

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フランスのアロマテラピーではなぜアプソリュートかが使われないのでしょうか？

　アプソリュートの製造過程ではソルベント（溶剤抽出）が使われます。水蒸気蒸留法で抽出率が低いもの（ローズ、ネロリなど）やソルベントを使わないと抽出できないもの（キンモクセイなど）があるため、溶剤抽出法が使われます。ソルベントにはいろいろなものがあります。例えば、ベンゼンのようなソルベントは人間には猛毒なものです。　アプソリュートの仕上げの段階でソルベントが飛ばされるといわれていますが、残念ながら市販されているアプソリュートには数パーセントのソルベントが残っていることがあります。このことから使用する際は特に飲用するとソルベントによって病気になることがあるので、フランスにおけるアロマテラピーでは、アプソリュートのエッセンシャルオイルは避けられています。ただし、ソルベントのなかには毒性のないものもあります。当社では、毒性のないソルベント（食用エタノール）で抽出したエッセンシャルオイルを何種類か扱っています。例えばバニラ、ベンゾインなどです。

アレルギー対策に･･･

　冬の季節がもたらす疾患とともに、アレルギーの季節も始まります。そんな非遺伝的なアレルギーに対しての予防にアガリクスウォーターをおすすめいたします。このウォーターはフランス産の Agaricus campesterというキノコを水蒸気蒸留したものです。この蒸留水を花粉症がおこる前から飲むと、その症状は軽くなり、場合によっては症状が起こらないこともあります。すでにフランスではホメオパシーで使われています。
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ラベンダーについての質問にお答えします

ラベンダーとラバンジンの違いは？

　プロバンス地方での元々の野生のラベンダー種を大きく分けると・・・

Lavandula stoechas(ラベンダーステカス)は海抜の低いところに生育し、栽培されてず、カルキ(塩素)の入ったとちでは育ちません。花が咲く時期は4～6月頃です。主成分はフェンコン、カンファー、1.8シネオール。

Lavandula latifolia(スパイクラベンダー)は海抜600m以下のところに生育し、花が咲く時期は6～8月頃です。主成分はリナロール、1.8シネオール、カンファー。

Lavandula angustifolia(syn L. officinalis, L. vera)(ラベンダー)は海抜600m以上のところに生育し、花が咲く時期は6～8月頃です。主成分はリナロール、酢酸リナリル。

となります。
　ラバンジンはラベンダーとスパイクラベンダーの自然ハイブリッド(交配)ででき、Lavandula hybrida (ラバンジン)と名付けられました。ほぼ同じ海抜に生育し、ラベンダーとスパイクラベンダーを交互に行き交う昆虫が受粉させることによってラバンジンが生まれます。元々は野生でたくさんの種類があり、時にはラベンダーに似たり、スパイクラベンダーに似たりするようなものがあります。このようなラバンジンは例外を除いて、種が作れず不登花となります。
　栽培は挿し木で行われますが、ある植木から得た挿し木は全く同じような植木を生み出します。これがクローンといわれます。現在フランスでは三つの大きなラバンジンのクローンがあります。それはAbrialis (アブリアリス)、Super(スーパー)、Grosso（グロッソ）の3種類です。その三つのラバンジンの精油は微妙に違います。また、ラバンジンとラベンダーには成分の違いが多少あり、特に違う成分はカンファー、酢酸リナリル、1.8シネオール、リナロールに見られます。カンファーおよび1.8シネオールはラベンダーには少なく、通常1%以下ですが、ラバンジンには多く含まれています。3種のラバンジンの中ではスーパーが一番ラベンダーに近いものといえます。ラベンダーとラバンジンは似たような使い方をされますが、ラバンジンにはカンファーが多く含まれているために、天然の食品添加物として使えるのはラベンダーだけです。

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