KSAinfo02

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KSA International Info

'01.04 No.03

新製品のご案内

ブレンドオイル

　4月より新しくブレンドオイルが仲間入りします。数種類のエッセンシャルオイルをブレンドしたもので他には何も加えていないので安心してお使い頂けます。ディフューザーなどを使って空気清浄として、気分をリフレッシュするためなどにお使いください。また、アロマテラピーの講座や教室などで教えている方には教材として何のエッセンシャルオイルが含まれているかなど調香の訓練としてもお使い頂けます。特にラベルには内容を記載していませんので下記の表をご参照ください。容量は全て10mlとなっています。

みつばち製品

　新製品ではありませんが一時的に取り扱いを止めていた森林はちみつが復活しました。前回と同様500gのものとお求め安い250gのものをご用意いたしました。一般に市販されている草花の蜜ではなく、アルプスの山の粗放な森林の樹木７割、野生の草花３割が蜜源の最高級はちみつです。一つ一つが手作りで値段も一般のはちみつよりは少々高くなっておりますが、味は比べものにならないくらい美味しく仕上がっています。ぜひ一度ご賞味ください。
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ローズヒップティーの秘話

　ローズヒップティーはもう皆様ご存知だと思いますが、その豊富な成分など意外と知られていないのではないでしょうか？今回はローズヒップの知られざる「力量」を紹介していきます。
　まずローズヒップにはどのような成分が含まれているのか？下記の表からビタミンCが豊富であることはよく知られ、その量はレモンの約30倍にあたります。また体内でビタミンAに変化するβ-カロチンやカルシウム、鉄、ビタミン類が豊富に含まれています。ビタミンCは老化予防に良いとされていますが、なぜ良いかと言うと、コラーゲンの生成と維持にビタミンCが必要不可欠とされています。ビタミンCが少なくなると血管のコラーゲンが弱くなり、出血しやすくなります。タバコを吸う人やストレスの多い方は体内に蓄積されたビタミンCを多量に消費してしまいます。そんな方にローズヒップティーをお奨めします。
　欧米諸国ではローズヒップを健康食品、チューインガム加工、スポーツドリンク、天然ビタミンC錠剤加工などさまざまな使い方がなされています。
　わが社のローズヒップティーは野生のローズヒップを収穫したものを細かく粉砕しています。このローズヒップはお湯に注ぐと大変軟らかくなるのでそのまま食べることができます。ティースプーン山盛り1杯をティーカップに直接お湯を注いで召し上がれます。茶葉もそのまま食べていただくと高い栄養価が頂けます。または茶こしを使ってお茶を召し上がった後に茶葉を蜂蜜などとまぜて即席ジャムが簡単にできます。できるだけ茶葉を捨てずに有効に利用してください。

エッセンシャルオイルの紹介

サントリーナ
Santolina chamaecyparissus

　ハーブで銀灰色の葉といったら多くの方はサントリーナかなと思う人が多いと思います。ハーブショップなどではコットンラベンダーなどといった名前でよく販売されていますが、ラベンダーとは全く異なります。
　サントリーナはキク科の植物で中世の頃から腸内の寄生虫駆除や腎臓浄化に使われ、特に腸内の寄生虫を排除する良薬として良く知られています。日本人の腸内における回虫などの腸内寄生虫は一時的に激減しましたが、バブル景気の頃からレバ刺をはじめとする生食志向が強まって腸内寄生虫に悩む人が増えている報告があります。
　サントリーナのエッセンシャルオイルに含まれている成分はアルテミシアケトン、α－ピネン、カンフェンなどが含まれています。神経毒性と流産を引き起こす作用があるので乳幼児と妊婦には使用できません。^*
*:フレグランスジャーナル社発行　アロマテラピー大全より引用

注目のサプリメント

　サプリメントと聞くと多くの方はソフトカプセルやタブレット状の薬っぽいものを想像するでしょう。昨年の4月からサプリメントに関する基準が緩和され、急激にサプリメント商品が出回ってきました。特にカプセルやタブレット状のサプリメントは医薬効果などを言わなければ食品として認められることになりました。それを受けてコンビニエンスストアにもいろいろな種類の錠剤サプリメントが置かれるようになりました。サプリメントとは各種成分を高濃度の含有する錠剤などの総称です。錠剤だけでなく液体でも高濃度であればサプリメントとして当てはまります。乳酸飲料で野球チームでも有名な某社も日本におけるサプリメントの元祖かもしれません。
　錠剤型のビタミンで安価なものは大体が合成で作られたものと言っていいでしょう。天然ビタミンはなかなか安価ではできません。また、天然ビタミンは合成ビタミンと比較して生体有効率（体内での生理学的効率)が5～10倍あるとも言われています。言い換えれば合成ビタミンは体内への吸収が悪く、その分多量に摂取しなければビタミンの効果が出ません。いくら宣伝文で『レモンの○○倍』といっても体内に吸収しなければ意味なく飲用してるだけになってしまいます。薬学的に見れば合成されたものは抗生薬、天然のものは生薬として扱われます。健康を考えればなるべく天然なものをとることをお奨めします。

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驚異のプロポリス

　プロポリスは古くは古代エジプトで防腐剤として珍重され、アリストテレスの『動物誌』には皮膚疾患、感染症に用いると記されています。現代では『天然の抗生物質』と言われ、健康食品として使われています。
　蜜蜂は花蜜や花粉のほかにヤニ状のプロポリスを運んできます。これはユーカリやポプラの樹木の浸出液でこれを巣の入り口付近に塗って餌の腐敗や細菌の侵入を防ぐと考えられています。
　プロポリスの成分はフラボノイドを代表する樹質が約50%、ロウ・脂質が20～30%、安息香酸やベンジルアルコールなどの精油成分が10%、その他花粉やミネラルなどの成分が含まれています。プロポリスはヤニ状で非常に粘性が高いためそのままでは内用できません。そこで飲用しやすいようにアルコールで溶解します。我が社のプロポリスは人工製造されたアルコールではなくリンゴとプルーンを天然醗酵させたリキュールで溶解した手作りのものです。中国産やブラジル産のものと比べ、大変飲み易くなっていますので一度お試しください。

ベジタブルオイルの紹介

カロフィールイノフィール
Callophyllum inophyllum

　カロフィールイノフィールと聞いて、もっといい名前はないものかと思いますが、和名はテリハボク(照葉木)と言いオトギリソウ科に属します。カロフィールイノフィールという植物は熱帯から亜熱帯が原産で日本では小笠原諸島や琉球列島に分布しています。夏期に花を咲かせ、その果実は黄褐色で厚い皮に覆われ、海流にのって太平洋諸島やインド洋諸島に散在します。その木は約20mまで成長し、昔から防風林として、また家具や建築用材としても使われています。油を抽出する際には、実を収穫して冷圧搾法によって緑がかった油が得られます。古くから油はヘアケアやマッサージに使われています。　カロフィールイノフィールはアロマテラピーにおいて重要視されている植物油で、その主な成分はクマリン、ラクトン、カロフィル酸、脂肪酸を豊富に含んでいます。
　3歳以下の子供、妊婦および凝固剤の使用を禁止されている患者には使用できません。

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アロマテラピーＱ＆Ａ

Ｑ．柑橘の精油の賞味期限は数ヶ月なのですか？
Ａ．　アロマテラピーに関する書籍を見るとほとんどが『柑橘類の精油は数ヶ月でお使いください』と書かれています。当社の柑橘精油は抽出日から3年目が賞味期限です。柑橘精油は主に圧搾で抽出されますが圧搾法にも色々あります。数ヶ月しか期限のない精油はおそらく、果肉と果皮を一度に圧搾し遠心分離して精油と果汁に分けます。これは果汁を得るための方法で精油は副産物となり安価で大量生産が可能ですが、仏アロマテラピーでは使いません。当社の柑橘精油は圧搾前に果肉と果皮を分別して果皮だけを圧搾します。この時果皮に含まれる抗酸化物質が精油成分と一緒に残るため保存が可能で、仏アロマテラピーではこの方法を使った精油を用います。
　柑橘以外のものの賞味期限は花からの抽出が3年、葉や草からの抽出が4年、木や樹脂、種、根からの抽出は5年と定めています。

Ｑ．ゼフィールの精油は全部ケモタイプですか？
Ａ．　やはりケモタイプに関する質問が一番多くよせられます。最近ケモタイプに関する記事等が見られますが、どこを見ても間違ったことを言う人が多くいます。日本における仏アロマテラピーおよびケモタイプの先駆者として言いたいことが山ほどありますが、ここでは遠慮してお答えします。
　単刀直入に精油全種類がケモタイプであることはありえません。ケモタイプとは同じ植物であっても気候や土壌、原産地の変化によって精油の主成分が変化するものをケモタイプといいます。よく勘違いされるのは原産地が違えばケモタイプであると思われている方がいますが、これは違います。原産地が違っても成分構成に変わりがなければケモタイプとは言いません。またラベンダーとスパイクラベンダーとラベンダーステカスはラベンダーのケモタイプ精油であると思っている方がいますが、これも違います。学名で記すと分かりますが、順にLavandula angustifolia, Lavandula latifolia, Lavandula stoechasと種の部分が違うのが分かりますね。つまりラベンダー属ではあるけれど種が違うので植物そのものが違い、ラベンダーのケモタイプとは言えません。ローズマリーRosmarinus officinalis の例でケモタイプを述べると同じものであっても気候条件などに違いが生じて主成分が1,8シネオールのものとカンファーのものとベルベノンのものがあった場合、それぞれローズマリーのシネオールタイプ、カンファータイプ、ベルベノンタイプのケモタイプと言えるのです。
　原産地が違えばケモタイプだとか属が同じであればケモタイプだとかこのように間違ったことを大々的に宣伝すると消費者の混乱を招く事となります。端的に書くつもりが長々となってしまいました。

ちょっと雑学

植物に音楽を聞かせると良く育つってホント？

　たまたまテレビを見ていると少し「うさん臭い」人が出演して、『私が育てている○○チャン(植物に名前を付けているらしい)はクラシックを聞くと本当に喜ぶんです』と言う人を見たことがあります。おそらくその人は音楽を聞かせると良く育つと言いたいのだと思います。誰もがばかばかしい話だと思うでしょう。と言うのも植物には高等動物と違って感情がないと誰もが知っているからです。
　話は脱線しますが、ある教育番組を見て蝶の産卵のときにナレーターが『蝶は子孫を残すためにキャベツの葉の裏に産卵します。親は子供が食べ物に困らないようにと必ずキャベツの裏に産卵するのです。なんともほほえましい光景です。』と。確かに蝶はキャベツの葉の裏に産卵しますが、蝶には感情がないため、食べ物に困らないようにわざわざキャベツの裏に産卵するのではありません。蝶はキャベツのある成分に反応して産卵が促されるのです。その成分をガラス棒に塗ったところ、蝶はガラス棒に産卵したと言う実験データがあります。つまり蝶はキャベツのある成分という刺激を受けて反応するという『刺激-反応系』という回路を経て行動しています。屁理屈をならべて夢を壊すようですが、特に報道は事実を正確に伝える義務があり、情報操作を行うと混乱を招く恐れがあります。
　話を戻して、しかし実際に植物に音を聞かせて成長が早くなることがある事実があります。ではなぜこのようなことがあるのでしょうか？科学的な裏付けはないのですが、ひとつの要因には振動という事が考えられます。音は複数の波が組み合わされたもので、振動によって植物の成長が促されている可能性も考えられます。科学的根拠がなければ本当とはいえませんが、実際に成長が早くなる事例があるようなのでウソともいえません。結局のところウソかホントかは分かりませんが、ここでは科学的根拠なく物事を言っては良くないのと、はじめからウソだと決め付けるのは如何なものか？と問いたかったのが本音です。
　アロマテラピーとは関係のないコーナーを作ってしまいましたが、次回からも続けようと思います。

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